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音楽の力について

ウォン: 僕は音楽家として音楽やってるわけだけど、昔は、音楽の持ってる力というか、パワーというか、 そういうものに対して、不信感がわりと強かったというのかな。 たかが音楽、何もできないんじゃないかと。

今回、「If There Were No Mines」というCDを作って、ボスニアの犠牲者達に出来ることをやろうとしたけど、 実際に僕がボスニアに行って、犠牲者に会った時に、みんながそうじゃないけれども、 ある一人の犠牲者から「希望を失っていて、自分はもう立ち直れない気がする」って言われた時に、 音楽作ったくらいじゃ駄目なんだなっていう気持ちになったんだよね。 僕の力のなさというか、無力感というかね、そいうものに打ちのめされて、ガクッときたんだけど。 でも、もう少し彼といろんな話をする中で、僕が思いついた事は、 要するに僕はアーティストとしてやれる事をやればいいんだ、っていう事だったのね。 犠牲者達に希望を運ぼうとした僕は、ちょっと不遜だったと思うのね。

そういう想いではなくて、淡々と、自分が出来る事をやればいい。 その結果が、彼らに希望を運ぶかも知れないし、運ばないかも知れない。 でも、僕がやるのは目の前にあることを、自分のボディサイズに合ったことをやってけばいい、 それを気負わず普通のことのようにただただやっていけばいい・・・っていう想いがよぎってね。 逆にすごく勉強になったというか、あぁ音楽をやるってことはこういうことなんだなぁ、って。

マザーテレサの素敵な言葉があるのね。「まず目の前にいる一人の人を助けなさい。 もし、もうちょっと力があるなら、その隣にいる人を助けなさい」だからね、その範囲でいいんだよね。 やれることって、僕はそういうことだと思うんだよね。




★協力:Bay FM (78.0 MHz ) "Love Our Bay"
このインタビューは番組 "Love Our Bay"にて2000年7月3日〜6日の4日間、11:47〜11:55の時間帯で放送されました。


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