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+ Interview Part 1 +

on FEB. 19, 1997
ドアを開けるといきなりドカーンとグランドピアノがいた。ものすごい存在感だ。 興奮しつつ中へ入ってゆくと、まず目についたのはデジタルミキサー。新作「童謡」は全てこれで創ったそうだ。そしてカメラ、マック、色んなジャンルの大量な本。 好きな物が好きな度合いだけウォンさんの部屋(スタジオ)のスペースを埋めている。 きっと無駄なものは何一つないんだろう。必要なものが必要な分だけある、 そんな気がした。生意気な言い方だけど、研ぎ澄まされたWongさんの生き方そのもだなと思った・・・・


yayu ピアノを弾いてる時ってどんな感じですか?
Wong 演奏中は何も考えていないですね。白紙の状態。 僕は10年くらい瞑想をやっているんだけど演奏中は半瞑想状態で 音そのもになっている自分がある。 ものすごくエモーショナルなんだけど 同時にクールで客観的なもう一人の自分が演奏を聴いている感じです。

Dai 僕も音そのもになりたいと思うのだけど、なかなか難しいです。
Wong ピアノを弾いてる時は意識が入ってちゃだめなんだよね。 大事なのは弾けても弾けなくても、とにかくピアノの前に座ること。 脱力すること。集中すること。そして自分の音をよく聴くこと。
毎日6時間ピアノの前に座ってごらん。最初の2時間練習して、 次の2時間は自分の弾いているそのピアノの音を録音する。 そして、後の2時間はその録音を聴き返す。縦じゃなくて横に聴く。 よーく聴いてごらん、自分の中にあるこだわりとか心の傷・心の営為が 全部ピアノの中に反映されているから。 そして要らないものをひとつひとつ落としていってごらん。 それはフィードバック回路を開くことになるんだよね。 4日間それをやると細い回路が必ず太くなる。

yayu 瞑想を始めたのは何か特にきっかけがあったのですか?
Wong 10年位前に、すごく追いつめられてもう先に進めないという状態の時があって、 ちょうどその時、友人に勧められて瞑想を始めた。 それをきっかけにライフスタイルがどんどん変わって来たし、 先が開けて来た。

yayu ピアノを弾き始めたきっかけは?
Wong ピアノが僕を選んだのかな・・・(照れ笑)。 自分でも定かではないんだけど、 小さい頃からピアノの他にもトランペットとかエレキギター、 ドラムもやったけどやはりピアノには 出逢うべくして出逢ったと思う。

毎日弾きだしたのは17歳頃から。 アルバム 「SATOWA」に入っている 4曲のフラグメントはその頃創った曲で、 あの時持っていたものが集約されていると思う。


yayu 最近興味のある事は何ですか?
Wong カメラ、コンピュータ、そしてトータルな意味での環境問題。 人口バランス、経済、農業、社会意識、障害者、自然農法 etc...みんな一つながりで、 意識を広げて行けば、地球の未来を考える事になる。 ニューアルバム「童謡」は、 そういう事がコンセプトになっています。 CDジャケットにその辺りの事に対する僕なりの考え方を書いたので読んでみてください。

yayu どんな時に曲を創られるのですか?
Wong 今の所、瞑想中に1曲、夢の中で1曲。 後は全て、ピアノに向かっている時です。

Dai ヒーリンクミュージックと言われることについてはどうですか?
Wong 僕は自分探しのためにピアノを弾いていて、それは自分を癒やすことでもある。 決して人を癒やすためにやっているんじゃないんです。 でも癒やされると言われのはとてもうれしいことだと思う。


「音楽をやるというのは自分という意識を捨てること」とおっしゃるウォンさん。19才の時プロデビューしてから、20年くらい<求め続けても得られないもの>をずっと求めて続け、自暴自棄になっていた時期もあったそうです。自分が求めている音楽を追えば追うほど遠ざかって行くという挫折感を味わった・・・分かるような気がします。そんな時期に「それがウォンさんじゃない」と、否定せずにその時のウォンさんをそのまま受け入れてくれたという奥様の美枝子さん。そして瞑想に出逢う。時を経て今、ウォンさんのインスピレーションピアノは「意識」を越えた素晴らしい世界へ連れて行ってくれます。ウォンさんのピアノに浸っていると、悲しい事があったわけじゃないのに、うれしい事があったわけじゃないのに、涙がでるのは何故だろう・・・・。 YAYU

プロデューサー&デザイナーそして
「さとわミュージック」の社長でも
ある奥様の美枝子さん。
音楽を創っていく全てのプロセスを
一からやって手渡しで伝えていくために
91年にお二人でレーベルを設立。

Interviewer - Dai & YAYU,
Photos by K. Yamauchi


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