「ピースアート」ポスター展 caption 集
「ピースアート」ポスター展 出品アーティストによる、作品に寄せたキャプションをご紹介します。
これは、会期も迫る 2003年1月24日〜30日開催「ピースアート」ポスター展 in 東京国際フォーラムEギャラリーの告知協力として、一部のアーティストよりキャプションを提供いただいたものです。時間の都合により全てのアーティストにはコンタクトできませんでしたが、ご協力いただいたアーティストから 平和への祈りのこめられたコメントがおくられてきましたので、みなさんと分かち合わせていただきます。


「ピースアート」ポスター展 作品紹介ページもご覧ください:
http://www.art-net-jp.com/peaceart/peace_img.html
このページが別窓で開き、全作品が表示されます。それぞれの作品をクリックすると大きな作品画像をご覧頂けます。下記掲載の各アーティストの作品位置は、アーティスト名の上のナビゲーションをご覧下さい。(<1段目、右端 >など)

<1段目、右端 >

エヴァレット・ケネディー・ブラウン Everett Kennedy Brown

平和。私はこの言葉を聞くと、戦争に向かっていく世界のことを思う。人類の歴史のなかで、私たちは幾度となく、弱い者を力で征服して富と栄光を追求してきた多くの文化を見てきた。それはまさに、現在の私たちが生きる世界のありようではないだろうか。しかし、果たしてそれが唯一の道なのだろうか?
明治時代の偉大な外交官であり国際人でもあった新渡部稲造は、こう記している:
「真に望ましい勝利とは、一滴の血も流さずに獲得される勝利のことである。」日本の武士道の知恵ともいえるこの言葉は、世界共通のものだ。マハトマ・ガンジーや、マーティン・ルーサー・キング牧師にも通じるところがある。彼らはともに暴力の力ではなく、魂の力によって世界を変えたのだ。
すぐれた舞踊家である大野一雄の写真を前に、私は、世界に真の平和をもたらすためには、まさに心の奥底から平和への思いをあふれさせていかなくてはいけないということを、そして私たちひとりひとりが、自分の手でそれを表現する方法を見つけていかなくてはいけないということを、あらためて感じるのだ。

エヴァレット・ケネディー・ブラウン
Peace. I think about this word as the world prepares for war. Time and again history has shown us cultures that have sought wealth and glory by imposing physical force upon weaker people. This seems to be the way of the world that we find ourselves living in today. And I ask, Is this the only way?
The great Meiji era diplomat and internationalist, Inazo Nitobe wrote:
RThe best won victory is that obtained without shedding of blood.SThese words of Japanese bushido wisdom are universal. They are shared by such people as Mahatma Gandhi and Martin Luther King; men who changed the world not by strength of fist, but power of spirit.
Contemplating this photograph of the great Buto dancer, Kazuo Ono, I am reminded that for Peace to be truly won in the world, it must radiate from the heart and find expression in the hands of each and every one of us.

Everett Kennedy Brown

< 1段目、右から3点目 >

フィル・ボージェス Phil Borges

ビビ・アフシャンは、北パキスタンのカラコラム区北部、アフガニスタンの国境近くに、7人の兄弟姉妹たちと暮らしている。その小さな村の村人のほとんどが、イスラム教信者の中でもリベラルなイズメイリと呼ばれる宗派に属しており、ビビもその一人である。パキスタンの、もっと保守的なイスラム教徒とは対照的に、顔をベールで隠さずに街を歩くイズメイリの女性たちの姿が日常的に見かけられる。ビビ・アフシャンは、イズメイリの多くの少女たちのように、学校に通って教育をうけるようにと勧められた。彼女は、英語が得意なのだと語ってくれた。

フィル・ボージェス
Bibi Afshan lives with her seven brothers and sisters close to the Afganistan border high up the Karakoram Range of Northern Pakistan.Like most people in her small village she belongs to a liberal Muslim sect called the Ismailis. In contrast to the more conservative Muslim sect in Pakistan Ismaili women are seen regularly in public with their faces unveiled.Bibi Afshan like most Ismaili girls was encouraged to go to school.She said her favorite subject is English.

Phil Borges

< 2段目、左端 >

帖佐 和敬 (チョウサ カズヒロ)
作品タイトル 「暗闇に漂う人」

無数の恐怖と絶対的な絶望。
共通の悲鳴を発する無数の身体たち・・・
レンズは決してマクロへと近寄らない。
リピートされる映像が、向こう側の身体に私を近づけた。

帖佐 和敬

< 3段目、右端 >

藤田 理麻
作品タイトル 「祈りの魔法」 (オイルパステル/紙)2001年制作

アグレシブな行動力。そして富や名声が、何よりも重んじられる街、ここニューヨークに住み始めて25年になります。
「行動を起こすこと」を第一に重視する、この現代文化の中で暮らす時間が長くなる程、「自己の内なるもの」を見つめたいという欲望が強くなります。時代の流れや流行に影響されぬ、ゆらぎない、何か、を。

大都会に暮らす私たちが、忘れがちな大切なことがあります。
それは、「祈る」ということ。
祈るということは、私たちが想像する以上にパワフルで、世の中に影響を与えることができる行為なのです。
「祈る」ということは、無限の宇宙に語りかけること。
そして、世界の人々と、私たちには測り知れないレベルで繋がるための、術なのです。
そんな「祈りの魔法」を思い出す時が来ていると私は思います。
今こそ、もっとも「平和」が必要とされているのだから。

藤田理麻

< 3段目、右から2点目 >

藤井 秀樹

今から4年前、井津建郎君が建てたアンコ-ル小児病院を自分自身の目で見たくなり、私は1999年2月21日はじめてカンボジア シエムリアツプの街を訪れた。
ポルポト支配の内戦が終わり 街は平和を取り戻つつあったが、戦争の傷跡は、幼いこども達の生活を見て、日本の敗戦直後子供だったた私自身のつらい戦争の記憶と重なり、母親のお米買い出し姿を思い出させた。
あまりにも悲しすぎるカンボジアの子供達の貧困の現実、写真はそんな思いを胸に、訪れたアンコールワット遺跡で撮影したものです。

藤井 秀樹

〜カンボジアの子供が書いた作文〜
どうして 何時になっても戦争が好きな人がたくさんいるのでしょう。
戦争をやっている間 たくさんの人が怪我をしたり 手や足などを失ったり、
それに戦争でそのまま死んでいく人も多いと思います。
戦争は始めた理由が何であっても、良い事がないと思います。
私は平和の国が大好きです。 チユエン プテイー

< 4段目、右から3点目 >

細江 英公

地球は人間だけのものではない。
人間を含む動物、植物、生けとし生けるものすべてのものだ。
だから、生きものを大量殺戮し自然と環境を破壊する戦争には絶対反対だ。
ましてや、部分的であったとしても、
もし、
核兵器という究極の兵器が使われたとしたら
地球はもう終わりだ。

いまこそ現代人は今日と明日のために
人類、地球、宇宙を救う気概を持って
平和を守ろうではないか!

2003年 細江英公

< 4段目、右から5点目 >

ホリ ヒロシ
作品タイトル 「羽衣」 サイズ:高さ173cm

このピースアートに参加するに当たり私は「羽衣」の天人の人形を選びました。
天から人間への愛にあふれたメッセージがテーマである「羽衣」を舞うとき
私はおのずと「世界平和」をイメージしていることに気づきました。
今、この傷だらけの地球っも森羅万象も全人類に対して
ラストメッセージを送りつづけているのを感じます。
平和はどこか「外」にあるのではなく
人類一人一人の心の中に築くもので有る音を。

ホリ ヒロシ

ホリ ヒロシ:人形師(人形制作・人形舞)

< 4段目、左から5点目 >

日比野 克彦

「薬品」

 A「例えれば、、、満開の桜に蜘蛛の巣が張りめぐる」
 M「桜、桜、弥生の空は見渡す限り、霞か雲か匂いぞいずる、いざや、いざや、
   見にゆかん」
 A「桜 桜 弥生の空は見渡すかぎり」
 A「霞か雲か」
 A「匂いぞいずる」
 A「満開の桜に蜘蛛の巣が張りめぐる」
 B「僕は僕の薬を採集しに山に入ります」
 A「そうそう、ここだよ、ここまでおいで、ゆっくりでいいよ、急がないで」
 A「鈍足、のろま、トンマ!」
 B「僕は僕の薬を採集しに山に入ります」
 A「そう、大丈夫、こっちにおいで、少しずつ、少しずつ」
 A「患部切除、他人、ただの他人」
 B「僕は僕の薬を、、、」
 A「桜 桜 弥生の空は見渡すかぎり、霞か雲か、匂いぞいずる」
 A「満開の桜に蜘蛛の巣が張りめぐる」
 B「僕は僕の、、、」
 A「綺麗な桜がそんなに好きか!」
 B「、、、、、、」
 A「綺麗な桜がそんなに好きか!」
 B「、、、、、、」
 A「弥生もうつり 卯月をむかえ 薄く 透き通る 頬色した はなびら。
    ひとつ 頬が揺れると 回りの頬も つられて揺れる。
    はなびらに 覆われた 山が揺れる。
     こっちにおいでと 山が揺れる。」
 B「、、、、、、、」
 A「呼ばれてる、、、、って思ってる、、、風が吹いてるだけなのに
    あなたは綺麗な桜が好きだから、呼ばれてるって思ってる」
 A「目を石でこする」
 A「呼んでない、、、来てはいけない 山にはあなたが採集するものなどない」
 B「、、、、、」
 A「糸を出す、薄紅色の糸を出す 頬色はなびら 散らないように 
    はなびら一つずつ 薄紅色の糸で繋ぐ」
 B「、、、」
 A「葉月が過ぎて 神無月 頬色あせた満開の 桜の花弁に蜘蛛が一匹」
 -- -- -- -- --

(注釈)これは、演出・脚本:日比野克彦による連続ネットドラマ「北品川四谷線」の脚本。
2001年3月14日〜4月9日まで、インターネット上で動画配信されました。全30話のなかの第21話『薬品』のセットを、「ピースアート」ポスター展に出品しました。

< 4段目、左端 >

スティ−ブ・ガードナー Steve Gardner
作品タイトル 『窓辺の少年』 (写真) サンフラワー・カウンティー ミシシッピ− 1986年

 この少年はミシシッピー川流域の広大なデルタ地帯の一画で育った。灼熱の太陽のもとで、この平坦で堅固な地に育つのはは綿花と豆、そしてかつて奴隷や小作人たちが鍬と鋤でこの大地を耕して「ブルースが生まれた」地にかえたのだった。少年がたたずむ窓からかは、あの偉大なブルースの歌手、ロバート・ジョンソンが1937年のレコーディングで歌った「通り道に石がある」と同じ風景が広がっている。

 「おれの通り道には石があり、道は夜のようにまっくらだ...
  胸が痛むぜ、おれの欲望をやつらが取ってしまったんだ...」
      (三井徹訳、CBSソニー「ロバート・ジョンション コンプリート・レコーディングス」所収)

 私たちはみな、自分の窓を、そして世界の風景を見つけなければならない。おそらくいつも、その途上で石が行く手を阻むだろう。数々の苦しみが心を覆うことだろう。
でも、私たちは忘れてはいけない。ブルースを奏で、大地を耕してきた、94歳のアザー・ターナーの言葉を。「...挑戦したからこそ、失敗もあるのだ...」と。

Photo: Boy at his window, Sunflower County, Mississippi, 1986.

This young boy was growing up on the edge of the great Mississippi Delta, the flat, tough ground that grows cotton and beans under a scorching sun; where slaves and field hands turned the soil with mules and hoes, "the land where the blues was born." The view out his window is the same land that the great blues singer, Robert Johnson, sang about in his 1937 recording, "STONES IN MY PASSWAY".

"I've got stones in my pass way and my road seems dark as night....I have pains in my heart, they have taken my appetite....."

We all must find our own window and view of the world. There will always be stones to block our pass and pains to break our hearts; but we must keep on remembering that, in the words of 94 year old Othar Turner, blues fife player and farmer, "....nothing but a TRY can make a fail..."

Steve Gardner

< 5段目、右から2点目 >

河井 ノア
作品タイトル 『僕の心を愛でいっぱいにして』
作品タイトル のどか森のリトル・ジョイ ジョイの祈り より

 もし、明日目をさました時、僕の大好きなものがなくなっていたとしたらどうだろう?
僕を起こすママの声や朝ごはんのにおい、パパのちょっと痛いほおずり、友だちの笑顔、青い空、風を連れて来る木々、草、花、虫、普通に過ぎて行く一日、そして暖かなベッド…。もし、明日目をさました時、ママが泣いていて、パパはどこにも居ない、空は真っ黒で、木々が燃えていて熱い風が吹いている、友だちにも、もう会えない…。
そんな事になったらどうしよう。
 戦争。どこかの国の誰かの一声でそれは始まるものなの? 僕の大好きなものは、皆どこに行ってしまうの? そんなに簡単になくなってしまうものなの? 世の中で一番してはいけない事は、人を殺すこと。盗むこと。意地悪や嘘もいけないことでしょ。そういうしてはいけないことを大きな顔で堂々とやって、そして威張ってる。それが戦争なんだよね。僕の大大大きらいなもの。
「神さま。戦わない人に僕はなります。神さま、ありがとうと言える人、ごめんなさいって言える人に僕はなります。そのために神さま、僕の心の中を愛でいっぱいにしてください。」

< 5段目、左から3点目 >

片桐 美樹 / 下條 ユリ (合作)

7年前、日溜りの中 
うとうとしていると光の玉が第3の目のあたりから飛び込んできた 
その時ある IDEAが浮かんだ、”すべてはつながっている” 
ハートの中の生きたもの 
このどの一つを失ってもハートはなりたたない、全てのもの達を尊重できたら その時 
WORLD PEACEの第1歩になると信じる。

LOVE & PEACE 片桐 美樹

< 6段目、左から4点目 >

ユリ・クーパー Yuri Kuper
作品タイトル 「チューリップ」 サイズ:92x73cm キャンバスに紙・油彩

"Sense of peace exists only after war"
Yuri Kuper

「平和とは戦争が無くなってからこそ訪れるものです」
ユリ・クーパー

(注釈)ユリ・クーパーから寄せられた短い文は、「戦争と平和」(トルストイ)の一説と思われます。

< 10段目、右から4点目 >

ウォン 美枝子 Mieko Wong
作品タイトル 「瓦礫の墓標」 (イラスト/ 墨 2001年10月制作)

崩壊した摩天楼の瓦礫、、、
彷徨う無数の魂
怒り、哀しみ、怨念、虚しさ、、、
驚愕の暗黒

この瓦礫の中から
何を咲かせられるのだろうか
何を咲かせばいいのだろうか
何を咲かせねばならないのだろうか

残された者への警告は
自分自身への問いとなる。

ウォン 美枝子

< 10段目、左から2点目 >

ジリ・ティレク Jiri Tylek
作品タイトル 「La VIE」 (ラ ビィ)

テロは、人が人を傷つける 悲しい行為です。
これをやめるには万人が 愛情を、やさしさを、思いやりをもつことです。
そう思って この絵をささげます。

ジリ・ティレク

ジリ・ティレク: 1948年、旧チェコスロバキア生まれ。
83年に、ズデンカ・ティレセクとフランス亡命を果たす。
作品は、人間の愛情、その象徴としての母子像


「ピースアート」ポスター展のサイト:
http://www.art-net-jp.com/peaceart/

2003.1/26(日)17時〜 「アーティストからのメッセージ」
出品アーティストによるトークイベントを開催!(入場無料)



「ピースアート」ポスター展 企画制作: Friends of Peace



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